YouTube Musicを使って個人で音楽ラジオをやる話 その2
というわけで、今日は昨日の続きです。まだ読んでない方は読んでから読んでください(日本語難しいな)
昨日はYouTubeの再生リストを使えば、個人でも権利クリアな音楽ラジオもどきを作れるんじゃないかというアイディアと、それを実証する仮番組を公開しました。今日は、この方式のメリット、デメリットを考えていきます。
ちなみに番組はこちら(スマホの人はYouTubeアプリでみてね)
再生リスト型ラジオのメリット
各パートを個別の動画にして再生リストで並べる方式のラジオについてメリットを書いていきたいと思います。
後からいじりやすい
例えばブログだったら、誤字脱字を発見したら、そこだけ編集すれば修正できますよね。でもYouTubeというのは、動画を部分的に修正したり、同一URLのまま全体を差し替えるということはできません。
ですが、パートごとに個別動画に分離していることによって、後からそもそも面白くなかったり、ミスがあったり、変なこと言って燃えたパートなどをしれっと差し替えることができるわけです。なんて便利なんでしょう!
チャプター的に使える
各パートが独立した動画や音楽なので、並べた時点でチャプター打たれた状態と言えるわけです。最近、YouTubeアプリではスワイプで前後の動画に飛べるようになったので、この形式のラジオには特に相性いいと思います。
パートごとの視聴回数がわかる
テレビの瞬間視聴率みたいに、パートごとの視聴回数がわかります。
音楽以外も使える
あと素材としてYouTube Musicの音楽だけでなく、ふつうのYouTubeの動画を使えるのもメリットだと思います。気に入ったVTuberのことを喋りたいなんていうスタイルとかにも使えるのではないでしょうか。ラジオっていうスタイルじゃなくて、ふつうの動画でも再生リストを大前提とした構成ってアリだと思うわけです。
リスナーが自由に再生リストを組める
このスタイルの動画やラジオが増えれば、いろんな人のいろんなトークを自由に引っ張ってきて、リスナーが自分で再生リストを組むことで、マイベスト的な番組が作れますね。全く関係ないはずのトークが意外なつながりを見せるなど面白い展開もあるかもしれません。
広告がたくさん入れられる?
私は収益が申請できないほどの雑魚なので、実際のところはわからないんですが。YouTubeで広告を入れる場合って、10分以上の動画でないとたくさん広告を入れられないそうなんです。
でもこの再生リストで繋げて1つの番組にする方式なら? パートを構成する動画の数だけ広告を入れられることになりますよね? 入れすぎるとリスナー離れが起きそうですけど。
再生リスト型ラジオのデメリット
メリットはたくさんありましたが、デメリットもちょいちょいあります。
トークと音楽を被せられない
構造的にどうしようもないのですが、流している音楽に被せてトークができません。音楽番組では、流れている曲に被せて、その曲に関するトークが入ったりしますが、そういうスタイルが使えません。残念。
構成が聞かなくてもバレる
再生リストに動画が並びますので、構成が聞く前にバレます。特に音楽は何が流れるのかモロバレになります。
コメントが分散する
コメントが各パートの動画に分散する問題があります。逆に考えれば、そのパートの部分に関するコメントになるとも考えられるんですが。
無料のYouTube Musicは広告が流れる
誰しもが聴けるようにするためには、音楽は無料版YouTube Musicで提供されているものを使う必要があります。しかし無料版YouTube Musicには広告が入るのです。だから音楽パートの再生になった時に広告が入ったり、入らなかったりします。ここは番組の作り手で制御できません。
生放送ができない
トーク部分だけなら生放送できますけど、音楽を組み合わせてってのがちょっと今のシステムだとできないんですよね。YouTube LiveでYouTube Musicをリスナーに同期再生させる機能とか載ればいいんですけど。
まとめ
YouTubeで再生リスト型ラジオ番組を作るメリット、デメリットをまとめてみました。最初のアイディアは、個人でも音楽ラジオが実現できるところからスタートしましたが、「再生リストで再生することを大前提とした動画」というスタイルでも、いろいろと面白いことができるんじゃないかって思いました。
ぜひ音楽ブログとか書いている人は、文字だけでなく、自身のトークで熱く音楽を語ってくれると楽しいと思いますし、YouTubeに動画を投稿している人も新しいことができそうな気がしてきませんか?
再生リストって、ユーザーサイドで好きな動画を流すためのものっていう感じだと思うんですけど、動画の作り手側が、「公式再生リスト」的な感じで運用し始めると、けっこう面白いことになると思うんです。視聴者の流れを想定しやすくなりますしね。
ぜひ皆さんもこのアイディア、実際にやってみたり、さらに深く考えて練ってみて下さい。