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YouTube Musicを使って個人で音楽ラジオをやる話 その1

 

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今日は2月とは思えないような気温でしたね。明日は一気にまた下がるみたいですけど。体調管理でいちばん堪えるのは、やはり気温の変動なんですよね。変動差が大きければ大きいほど、体調維持が難しくなります。

 

さて、YouTube Musicというサービスが始まってから、もう2ヶ月半が経ちました。私の3ヶ月無料体験の期間ももう少しで終わってしまいます。このブログでは過去に何回かYouTube Musicに関して書いてきました。

 

hodohobo.hateblo.jp

 

基本的に「使い物にならない」という大変に失礼な評価をしていますね。まぁそこは今でもあまり変わっていないのですが、今回はYouTube Musicだからこそ実現できる遊び方というものを思いついたので、それについて書いていこうと思ういます。

 

それは個人による音楽ラジオです。

 

多少なりとも著作権を勉強したことがある方は、ネット配信で音楽を使うのが大変にややこしいということはお分かりかと思います。個人でも既存曲のカバーとかよくやっていると思いますが、あれはオリジナルの録音を使ってないですよね。自分で歌って、演奏して初めて権利クリアなのです。

 

歌ってみたとか、演奏してみたとか、そっち方面をやりたい場合はそれでいいわけですが、今回の話は違います。既存曲の録音をそのまま流すタイプの音楽ラジオをやりたいのです。

 

テレビとかラジオで音楽をバンバン流せるのはなぜでしょう? あれは包括契約を結んでいて、放送局の年間の事業収入の1.5%を払うことで使い放題になっているのです。放送局ともなれば事業収入は年間で何千億になったりしますから、その1.5%ともなれば大きな金額になりますよね。

 

ところが個人ではそういう大きな金額を生み出すことがまぁ不可能に近いので、包括契約というのは現状ではできないわけです。

 

インターネット黎明期なら「勝手に使ってなんか言われたら消せばいいじゃない」なんて感じで勢いで突っ走ることもあったかもしれませんが、もう2019年です。権利関係はきちんとクリアするべきです。

 

ここで大きなヒントとなる存在がありました。アニソン専門サブスクリプションサービスのANiUTaです。ANiUTaにはラジオ番組なコンテンツがあるのですが、プレイリストで構築されているのです。トーク、音楽、トーク、音楽、トークみたいに。

 

aniuta.co.jp

 

これだと。これだよと。サブスクで音楽をユーザーサイドで再生することによって、音楽を公衆送信するという呪縛から逃れることができるラジオコンテンツができるのではないかという発想は私には以前からあったのです。

 

 LINE MUSICがサービスインした頃の私のツイートです。この頃からリスナーサイドでサブスク音源を再生する音楽ラジオのアイディアを持っていました。

 

肝となるのはラジオをやりたい人のトーク部分をどうやって実現するかです。ANiUTaはプロの人たちがパーソナリティなので、トーク部分を収録してサービス内に組み込んでくれますが、一般人ではそうもいきません。トークが録音できて、それをサブスク音源とを一緒にプレイリストを組めるようなサービスがあれば・・・。

 

ありました。YouTube Musicです!!

 

YouTube Musicは、YouTubeの動画ともプレイリストが組めます。動画と音楽をごっちゃにしたプレイリストが組めるのです。これは音楽サービスとして考えたときにピュアじゃないと昨秋時点の私は思ったんですが、浅慮もいいところでした。自分でラジオを作るとなると、むしろ使えると気づいたのです。気づくのが遅すぎました。

 

とりあえず、仮番組をもう作ってみたので聞いてください。

スマホの人はなるべくYouTubeアプリで観た方が各パート間を飛ばしやすくなります)

www.youtube.com

 

このリンクは再生リストになっています。トークパート、音楽パートなどがバラバラに個別で存在しているのを、再生リストで順番を決めているわけです。

 

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再生リストに並べた図

こうすることによって、トークパートの動画をいくつも作る手間は生じますが、音楽部分は純粋にYouTube Musicの音源をリスナーが各デバイスで再生している形になります。

 

つまりラジオ制作側からは音楽を「配信していない」状況を作り出せるのです。全く公衆送信していないんです。つまりなんの権利処理も要らないというわけですね。音源の権利者には単にYouTube Musicでの再生が発生するだけなので、お金もチャリンチャリンと入ります。

 

再生リストによる連続再生でも、動画と動画の間に極端なラグタイムが生じることもないですし、リスナーの体感上はひと続きの単独ファイルを再生しているのと、ほぼ一緒になります。

 

差し込んだ楽曲はYouTube Musicの無料版で聴けるものだけを使いましたので、YouTubeを無料で使っている大半のユーザーでも、全て聴けるようになっています。使える楽曲数が有料版とは桁違いに少なくなりますが、有料版のYouTubeに加入しているユーザーの方が少なさそうですしね。

 

今回の仮番組では音楽はYouTube Musicにあるものを使いましたが、別にYouTubeにあるミュージックビデオなんかを利用してもいいと思います。まぁ公式に上がってる作品から選ぶべきではあると思いますが。

 

音楽だけじゃなくて、シンプルに気に入った動画を紹介していくような番組も作れますよね。再生リストって番組作りに使えるなと今さら気づいたわけです。

 

さて文字数的に今日はここまで。次回はこの方式のメリット、デメリットの話です。

hodohobo.hateblo.jp

 

この方式で音楽好きには音楽ブログだけでなくラジオもやるようになってほしい