漫画にとって、実写化よりもアニメ化の方がリスキーでは?
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段々と春が近づいてきてますね。あったかくなってるからなのか、起きると布団を蹴飛ばしてたりしますし、ウォーキングをしてても、もう寒いって思うことが少なくなりました。そしてそこはかとなく、あいつらの存在を感じつつある今日この頃です。
ところで、この作品も実写化するそうですね
こういう人気漫画を実写化という話は日本の歴史の中でずっと繰り返されてきましたが、まず話が持ち上がるとオタクさんが拒否反応をSNSに書きまくるまでがお約束ですよね。
でもなんで拒否反応を示すんでしょうねって思うんです。原作漫画への悪影響でしょうか。でも過去の実写化作品を思い巡らせてみても、実写化作品そのものは大爆死だったとしても、原作まで巻き込んでコンテンツを死滅させるほどの実写作品はパッと思い浮かばないんですよ。これがあるよ!っていう作品があったら教えてください!
というわけで、核弾頭クラスの巻き込み爆死をした作品はない・・・という前提で論を進めますが、つまり実写化が成功しようが失敗しようが、原作漫画には影響ないんだと思います。タイミングよく終わる作品もありますけど、最初から終わるようなタイミングで実写化が立ち上がっているんだと思うんですよね。実写化ってアニメ化よりもある程度の確実な人気があるものしかやらないと思うので。
よって確固たる人気がある状態で実写が失敗しても、原作はビクともしないんだと思います。ちなみに実写化されるくらい人気があるんなら原作を読んでみようという逆輸入パターンもあるらしいので、原作サイドも実写化をOKするんだと思いますよ。別に損はしないだろうと。
私が原作者だったらホイホイOKしますもん。失敗しようが芸能人と会って「先生」とか呼ばれちゃうんだったら、ホイホイOKしますよ。全然OKですよ! キャスティングに口出しちゃう! 作品のことよりも会いたい人の名前あげちゃう!
で、ここからが本題なんですけど、むしろ危険なのは「アニメ化企画」だと思うんですよ。特にここ最近は。ひどいアニメ化案件が多いじゃないですか。確固たる人気が確立している原作なんて枯渇しているわけですよ。
なので原作そのものが微妙なタイミングでアニメ化に入ってしまい、体力のないスタジオが製作を請負ってしまい、そしてスケジュールに殺されて、アニメも殺して、巻き込んで原作まで殺してしまうと。アニメが終わった途端に原作刊行ペースがガタ落ちする作品ってありますよね。あー、心を折られたのかなぁと心配してしまうわけです。
完結済みの人気漫画を原作にしても、なんか微妙なアニメ化で終わってしまう例も増えているように思います。やっぱアニメ界の力が落ちてるんでしょうか? 落ちているというか多作すぎて戦力分散で実力が薄まってしまっているというか・・・。
「漫画とアニメ」と「漫画と実写」とで比較したら、明らかに「漫画とアニメ」の方が近しい存在じゃないですか。だからアニメでコケると実写でコケるよりも漫画へのダメージが大きくなるんだと思うんですよね。ラノベ原作の場合もですけど。一方で実写は「まぁ実写だし」で最初からハードル下げられてますしね。
というわけで漫画ファンにとっては、実写化よりも、アニメ化こそ忌むべき対象なのではないかという話でした。「かぐや様」は比較的に恵まれたアニメ化だと思いますけどね。ではまた明日!