ほどほどに、ほぼほぼ

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YouTube Premiumのお値段について書いてみる

 

2018年11月14日に日本でも YouTube Premiumが開始されたので備忘録的に書いておこうと思う。海外ではとっくに開始されていたサービスで、課金することによっていくつかのサービス、機能が追加される。

 

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月額1180円なのだが、まぁこの金額がすこぶる評判が悪いように思う。中身も見ないで脊髄反射的に高いと反応されてしまうのはGoogleの自業自得でもあるのだが、全体的にサービス内容がわかりにくいというのも理由だろう。

 

 

なんで似たような名前で中身が微妙に違うものを展開するのだろう。Googleの人たちは世間一般の人は、あなた達ほど頭が良くないことを学ぶべきだ。上の4つの詳細な中身は面倒なので省略。

 

さて、無料版のYouTubeは何か改悪された部分はあるのだろうか? 

 

これは(現時点では)何も改悪されてはいない。別に画質が悪くなったり、見れてたものが見れなくなったとかもない。ライブ配信から追い出されたり、急に広告が増えまくったということもない。

 

何も変わらないのである。

 

別に有料版に興味がないなら、そのまま使えばいいだけである。 YouTube Premiumへのトライアル勧誘は少々ウザいかもしれないが。

 

それどころか、無料のままでもYouTube Musicという無料の音楽聴き放題サービスが追加で使えるようになっている。高い高いと文句をいうどころか「ありがとう」というべき案件ではないか。

 

次に有料版の YouTube Premiumであるが、これは値段に釣り合っているサービスなのだろうか? 考えてみよう。

 

 YouTube Premiumで得られる新機能は以下の4点である(YouTube Originalsは考える価値なしと判断)。

  1. 広告非表示
  2. バックグラウンド再生
  3. ダウンロードしてのオフライン再生
  4. YouTube Music Premium(定額音楽聴き放題)

高い高いと文句を言っている人は、たいてい「広告カットだけで1180円は高い」と言っている。それはそうだろう、髪をカットでも1000円なのだから(つまらない)

 

 YouTube Premiumの1180円を高いか安いかは、4番の定額音楽聴き放題の部分をどう評価するかで変わってくるのである。他社では平均して月980円くらいで提供されているサービスである。

 

YouTube Musicの悲しいところは、「YouTubeの音楽ビデオを集めただけでしょ」と誤解されがちなところでもある。これは違う。レーベルが正式に音だけの音源も追加提供している、立派な音楽配信サービスとなっている。

 

ビデオだけじゃなくて、ふつうにシングルとかアルバムとか、そういう音楽のパッケージ単位で聴けるので、まず無料版をいじってみるといいだろう。ブラウザでも使えるし、非ログイン状態でも使えるし、Spotifyの無料と違って(シャッフル限定)、曲指定でそのまま曲順通りに再生できる。

 

(無料のYouTube Musicと有料のYouTube Music Premiumとでは聴けるカタログ曲数が異なる。無料だとすごく少なくなる。無料でも有料でも同じカタログ曲数が聴けるSpotifyとはそこが異なる)

 

YouTube Music Premiumは、他社の音楽だけの聴き放題サービスに、YouTubeにある音楽ビデオも加えて観れるサービスと考えるのが正しい。

 

さらに言えば、YouTube Music開始以前から日本でも提供されていたGoogle Play Musicという定額聴き放題サービスがある。 YouTube Premiumに入ると、これもフルで使い放題となる。まぁGoogle Play Musicは将来的にはYouTube Musicに統合されて消えるらしいのだが。

 

であるからして、1180円の内訳としては、

「音楽聴き放題980円」 + 「広告カット、バックグラウンド&オフライン再生200円」

こう考えるべき話なのである。

 

そこそこ名のあるYouTuberなどの YouTube Premiumに関する動画を観ても、あまり音楽配信サービスに詳しくないのか、気づいてないのか、ここの部分の説明を端折っている人が多いように思う。よくわかってないのに動画で語らないで欲しい。

 

つまり、「追加の音楽聴き放題サービスとか要らねーよ、今まで観れてた音楽ビデオだけで音楽は十分だよ」という人にとっては、明らかに1180円は高い。

 

他社の定額音楽サービスを使っていた人にとっては、「YouTubeに全部まとめられるなら安いかも」という話になる。電気みたいだ。

 

さて、ではYouTube Music Premium(加えてGoogle Play Music)が、例えばSpotifyであるとか、Apple Musicと比較してどうなのか。乗り換えても全く問題ないのか?

 

問題ないクオリティならば1180円は安い。ちょっと問題ありだなーとなると1180円は、うーんどうだろう?となる。

 

これは、うーん、ちょっと、現状ではうーん、これでいいの? いやダメでしょ、これ。

 

ふつうに考えれば、サービス内容が被るものを同じグループで同時に展開する意味はない。しかしGoogle Play Musicを即廃止してYouTube Music Premiumに一本化とはならなかった。

 

要はそこまでのレベルにまで作り込めなかったということを、Google Play Music継続が示してしまっているのである。実際に使ってみれば、コアな音楽ファンほどダメ出しする内容だと思う。これ作った人は音楽好きなんですかね?と思ってしまうほど、いろいろと足りてない。高校野球だったら甲子園に出れてないレベルだよ。

 

とはいってもサービス開始時にダメなところがあるのは当たり前な話でもあるので、時間をかけて修正していってくれればいいとも思う。ただGoogleの作るサービスってどうも一般人相手にするやつはことごとくがダメなままで終わる気がしないでもないので、期待せずに今後も見守っていきたい。

 

長々と書いてきたが、結局は月額1180円は高い。

 

最初の直感は案外正しいのだった。

 

無料のYouTube Musicで聴ける曲って、ネットがあれば誰でも聴けるので、そこは音楽聴き放題サービス史上、初の快挙だと思う。素晴らしい!