バ美肉について想うこと
昨日はバーチャルYouTuberを取り上げつつ、パーシャルYouTuberという概念を語ってみたがご理解いただけただろうか? まぁ理解する価値などないのだが。今日も頑張って文字をひねり出して参りたい。
バ美肉という文化があるらしい。バ美肉とは「バーチャル美少女受肉」の略とのこと。おじさんがバーチャルな美少女キャラのキャラを使って、さらにボイスチェンジャーを使って声まで女の子にしてしまうコンテンツらしい。
キャラクターはLive 2Dを使っているケースが多いようだ。そして人気のある人は可愛いを自力で描けてしまう絵描きの人が多いらしい。
そういってもボイスチェンジなんて限界あるっしょと思っていた。まぁ普通はそう思う。コナンくんみたいな世界はそうそうやってこない。
見てみた。マジかよ? これおじさんやってるの?
ボイスチェンジは声のピッチとフォルマントというのをコントロールして声を作っていく。ピッチは一般の人でもわかる言葉だと思うが、フォルマントは普通に生きていても知ることは少なさそうな言葉だ。私はDTMをかじっているので知ってはいた。
とはいえ、誰しもピッチとフォルマントをいじれば、マグロナちゃん、まりちゃんみたいになると思ってはいけない。なるはずがないのだ。だからこそ衝撃的だった。多くのおじさんに夢を見させた。勘違いさせてしまった。
「かわいくなりたい」は女性なら普遍的な感情だとは思うが、男性にもそれはあるだろうか。実はあったのだ。それを具現化したのがバ美肉という驚異の存在だと言えよう。
あなたがWindowsのユーザーなら「恋声」というフリーウェアをダウンロードして使ってみてほしい。macならばGarageBandをいじってVocal Transformerというプラグインを使ってみてほしい。
ボイスチェンジそのものは簡単にできる。だが、かわいい声にするのはとてもとても難しい。元の声なのか、発声の方法なのか? 喋り方なのか?
おじさんが直面する
「かわいくなれない・・・」という絶望は、客観的に見れば絶望的に絶望である。ドン引きである。だが当人からすれば、とても根源的にピュアな感情なのだ。
バ美肉を成功させている人は、己の肉体のコントロールと、音声処理の技術という2つを高度に融合させて、あのクオリティを実現させている。どれだけの探求と研鑽と費用が必要だったことだろう。
ここまでは絶賛パートなのだが、以降は疑問パート
見た目と声という女性の仮面を手に入れたバ美肉。しかし、それで実際に何をやっているかを見ていくと。
どうもやっていることは男性的な発想に支配されているというか、まだ行動様式とか思考パターンまで女性化できてないんじゃないかって思うのだ。リアルな女性が中の人をやってるバーチャルYouTuberと比較すると、やっぱり明らかな男を感じるよね。
逆にいえば、まだバ美肉は進化できる余地があると思う。リアルな女性には不可能なバ美肉だからこそ可能な発想に富んだコンテンツ開発。この辺りを来年には期待して参りたい。
最後に私がバ美肉を己でやってみようと作った動画を晒して終わりたい。