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「mora qualitas」が始まるらしい その3

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一昨日はサブスクに関して、昨日はハイレゾに関して書いてきたので、今日は両者をミックスして、じゃあハイレゾでストリーミングってどうなのよっていう部分を考えていきたいと思う。

 

ハイレゾでストリーミングをするサービス自体は既に存在していて、ライブとかの配信で使われてたりする。

primeseat.net

 

ただこのサービスは聴き放題サービスではないので、mora qualitasとは立ち位置の違うサービスとなる。だが技術的に、ネットワーク帯域的に、ハイレゾ品質をストリーミングすることは現時点でも普通にできるということだ。

 

さて、mora qualitasだけれども、言葉のキャッチーさからハイレゾって部分に意識を持ってかれるけれども、これおそらくはCD品質のロスレスストリーミングの方が主体になるんじゃないかって思うんですよ。

 

例えばiTunes StoreApple Musicの関係を考えてみよう。両方ともAACの256kbpsという品質で配信されている。普通に考えてApple Musicユーザーは、その曲が気に入ったとしても、同品質の曲をiTunes Storeでわざわざ買うだろうか?

 

個人的には買わないと思う。買わなくてもApple Musicでそのまま聴けるんだし。だからiTunes Storeロスレスハイレゾ売るようになってくれないかなーと思ってるんだけれども、どうもAppleはそこに興味がないらしい。

 

だからmora qualitasでハイレゾ主体でストリーミングすると、ダウンロードのハイレゾは売れにくくなっちゃうと思う。ロスレスでストリーミングなら、ハイレゾとのクオリティ差が「あるかもしれない」という思いに駆られて買いやすくなるし、既存のサブスクとも差別化が図れる。

 

ただロスレスでのストリーミングということは、データのクオリティとしてはCDともろにぶつかっちゃう問題もある。今までは圧縮だから楽曲提供していたレーベルも、ロスレスで聴き放題じゃ、ますますCDの敵でしょみたいな拒否反応が出かねない。権利者の還元額をグッと上げないとカタログの確保が難しいんじゃないだろうか。

 

あとお値段。月額1980円。これは多少はオーディオ的な趣味がある人からすれば、十分に妥当な金額だとは思うのだけれども、世の中の大多数をしめるカジュアルに音楽を楽しむ層にとっては、候補に入ることすらない金額だと思う。

 

なんせ現状のサブスクの平均月額980円ですら「高い」と思っている人が多いのだ。いやいや君たちコンビニとか昼飯とかで1日で1000円近く使ってるでしょ。なのに月額だと高いってなっちゃうの?と思うのだけれども、音楽だと高いらしい。

 

と考えを巡らせていくと、このmora qualitasって別にサービスとして大成功する必要はなくて、うちは高品質路線でやってますけど??的なブランドイメージ戦略なサービスなのかもしれない。

 

日本で同種のサービスを立ち上げられるとしたら、やっぱSONYしかないと思うし、そのポジションを変な会社にかすめ取られるくらいだったら、自分とこでさっさとやっとこう、ビジネス的な成功は二の次でって感じなのかも。

 

心配なのはSONYって自分のとこでサブスクやってなかったから、今までは全方位的に楽曲提供をしてくれてたんだけど、その方針が自分のとこのサブスクが始まっても継続するのかっていう部分。まぁいきなり引き上げたら反発もすごそうだから、無茶はしないとは思うけれども。CDと同時に出していたのが遅れがちになるくらいはあるかもしれない。

 

3日間に渡ったmora qualitasに関しては今日でおしまい。明日からまたネタを探さないと。

 

始まったら一応は試しますよ