iTunesとかApple Musicとか、意味の違いについて
SNSを眺めていると、Appleの音楽関連のサービスとか、アプリとかを語る時に、iTunesとか、Apple Musicとかの違いがよくわかってなくて、正しく表現できていない人がいます。そこでどういう違いがあるのかまとめました。
まず、アプリがあって、その上でサービスが動きます。それぞれに同じ名前があったりして混乱しますが、頭の中に入れちゃってください。入れなくても、別に使えるんですけど。
アプリ編
アプリとして存在する名前です
iTunes
WindowsやmacOS MojaveまでのmacOSに存在する。iTunes StoreやApple Musicなどのサービス利用と、CDのリッピング、ライブラリ管理を行う。
ミュージック
iOS、macOS Catalinaに存在する。iTunes Store購入曲やApple Music聴き放題曲の再生、パソコンから転送された曲の再生を行う。iOS版のミュージックでは、iTunes Storeでの購入はできないので、ダウンロード購入はiTunes Storeアプリで行う。ただしmacOS Catalina版のミュージックではiTunes Storeの利用も可能。
iTunes Store
iOSに存在する。iTunes Storeで音楽や映画をダウンロード購入する時に使う。使うのは買う時だけで、再生はミュージックやiTunesで行う。
Apple Music
Androidに存在する。有料Apple Musicサービス利用や、PCかiOSのiTunes Storeで購入した音楽の再生ができる。AndroidではiTunes Storeでの購入はできない。
サービス編
上記のアプリで稼働するサービスの名前です。
Apple Music
定額聴き放題サービス。iTunesで取り込んだCDライブラリを丸ごとiCloudを使ってクラウド化してストリーミングする機能を有する。アプリとしてのiTunes、ミュージック、Apple Music上で利用する。
聴き放題の曲はオフライン再生用にダウンロードも可能で、電波のないところでも聴くことができる。ただしDRMは掛かっているので、ファイルを他に持っていっても聴けない。演者不祥事で配信停止になった場合もダウンロード済みでも聴けなくなる。
iTunes Store
ダウンロード販売サービス。音楽、映画、着信音などを扱う。音楽に関してはDRMフリーのため、購入した曲は他社製品でも自由に再生可能。また演者不祥事で配信停止になっても、ファイルをダウンロード済みであるならば、そのファイルはずっと再生可能。
アプリとしてのiTunes、iTunes Storeで利用可能。Android上ではアプリも存在しないし、ブラウザでも利用できないために購入利用できない。
iCloudミュージックライブラリ
音楽ライブラリをクラウドストリーミング化するサービス。CD曲や、他社ダウンロード購入曲などの手持ち曲をクラウドにあげてストリーミング再生することができる。「クラウドライブラリ」などの別名称を使う場合もあり。サービスとしてのApple Musicにも含まれる機能だが、iTunes Matchという別サービスでも使える。
iTunes Match
音楽ライブラリをクラウドストリーミング化するサービス。サービスとしてのApple Musicは「iCloudミュージックライブラリ+聴き放題」という内容だが、iTunes Matchは聴き放題を無くして純粋にクラウドストリーミングだけにしたサービスである。iCloudミュージックライブラリでクラウド化する。
よくある間違い
ここではSNSでよくある間違いを紹介します。
「Apple Musicで買った」
Apple Musicというアプリにもサービスにも、何かを再生する機能はあれど、購入する機能はありません。iTunes Storeで買ったと言いたいのか、Apple Musicで曲をライブラリに入れたという意味で使っているのでしょうか。
「iTunes Storeがなくなった」
macOS CatalinaからiTunesがなくなったことと、それに伴う報道を中途半端にかじったことで、iTunes Storeがなくなったと勘違いしている人がいます。
iTunes Storeは今も普通にありますので、macOS Catalinaの人はミュージックアプリ、iOSの人はiTunes Storeアプリ、WindowsやMojaveまでのmacOSの人はiTunesアプリで、iTunes Storeにアクセスして買いましょう。
「ダウンロード購入できない」
iOSの人で、ミュージックアプリの中で検索して、「ダウンロード購入できない、月額とか要らない」と叫んでる人がいます。 個別購入したい場合は、iTunes Storeアプリを使いましょう。
「月額契約しないとCDの曲をiPhoneに入れられないの?」
iPhoneはiPodでもあります。昔ながらにPCとiPhoneをケーブル接続して曲転送する機能は残されています。CDだけ聴ければ良いという人は、Apple Musicに契約する必要は全くありません。
逆にいえば無料の人はクラウドライブラリは使えません。CDの曲をクラウド化したい場合は、Apple Musicに入るか、年額3980円のiTunes Matchに入りましょう。
「配信停止になる前にダウンロードしとこう」
最近よくあるミュージシャンの薬物利用による配信停止案件。Apple Musicの場合と、iTunes Storeの場合ではダウンロードの意味合いが異なってきます。
Apple Musicの場合はシステムを理解してない馬鹿を露呈していることになります。注意してください。サブスクはApple Musicだけでなく、どこのサービスでも配信停止になればローカルにダウンロードしてあっても再生できなくなります。
iTunes Storeの場合は配信停止になる前に購入してファイルをダウンロードしておけば、そのファイルはずっと聴けます。今後の管理の自由度を増すためにスマホ上だけではなく、PC上にファイルを確保することをお勧めします。
Apple Musicの加入は
サービスとしてのApple Musicの加入、無料体験はこちらから。
QRコード読ませても行けます。直接タップでも行けます。