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2019年2月13日のスクショNG騒動は楽しかったですね

 

知らなかったでは済まされない著作権の話(上) (Panda Publishing)

知らなかったでは済まされない著作権の話(上) (Panda Publishing)

 

今日はなかなか楽しい1日でしたね。日本人のヤバさっぷりを実感できた1日でした。口火を切ったのはこの記事です。朝日新聞ですね。

 

www.asahi.com

 

中身も読もう

タイトルがね、実に刺激的ですよね。「著作権侵害、スクショもNG」ですよ。これ多分、狙ってこういうタイトルにしてるんだと思うんですけど、著作権関連の流れを追ってない人、把握してない人が、この記事の中身を読まずに見出しだけで反応したら、そりゃ誤解しますよね。

 

よりにもよって、日常的にスクショを撮る行為そのものが違法だと解釈した人が大量に発生したんですよ。だったらスクショ機能とか付けるなとかいう反応多かったですもの。

 

記事の中身をせめて落ち着いて読めば、ただのスクショの話ではないと分かるはずなんですが、現代日本では見出ししか読まない人って本当に多いんですね。小説のタイトルがやたらと長くなるってのも、この辺に原因があるんでしょう。タイトルしか読まれないわけですね。本編読まないのかよ・・・。

 

スクショNGの意味

今回のスクショNGという話が、何を意味しているか説明しましょう。

 

あなたが漫画村を見ているとします。漫画村にはダンロード機能はありませんでしたが、もしあったとしても使ってダウンロードしたらアウトですね。なんらかのツールでダウンロードしてもアウトですね。

 

ここでスクショが登場します。漫画を1ページとか2ページずつでスクショで保存していくという手法があるのです。ダウンロードのかわりにスクショというわけです。こういう海賊サイト、違法サイト上のコンテンツをスクショで保存していくのをNGにしましょうっていうのが今回の話です。

 

もう一度、書きますよ。

違法コンテンツをスクショで保存するのがアウトです。

 

正規コンテンツを私的利用のための複製としてスクショをするのは、今までもこれからも普通に合法です。私的利用ですから。でもそのスクショをSNS等にアップした時点でアウトになります。アップしたらアウトっていうのは今でもそうです。

 

気軽な侵害に潜むリスク

どうもSNS等でマンガの1コマ、アニメの1コマとか使ってコミュニケーションするのをセーフと思っている人がいるみたいですが、あれはどう考えてもアウトです。権利者が言ってきたらアウトです。言ってこないだけをセーフと思わないほうがいいですよ。

 

なんせ権利者が訴える場合、権利侵害をされたと知ってる場合は知った時点から3年以内に訴える必要があります。しかし権利侵害がされているとは知らなかった場合は、なんと20年も訴えることが可能な期間があるのです。

 

あなたの軽い気持ちでやっちゃったコンテンツの違法アップロード、20年間も訴えられるリスクがあるんですよ。そんなドキドキな20年、私はちょっと嫌ですねぇ。削除だけで済めばいいですけど、金払えって言われちゃったら、もうね。

 

そうなんですよ、なんか「言われたら削除すればいい」と、削除ですむと思い込んでいる人もなぜか多い気がするんです。権利者がいい人だったら「削除すればいいよ」で終わるかもしれませんけど、「侵害期間がこれだけあって、閲覧数、ダウンロード数がこれくらい、しめていくらいくらですね」とか言ってきたら死にかねません。

 

スクショ世代への影響

話変わって、先日話題になったこの記事

tech.nikkeibp.co.jp

 

若者がURLシェアをしないでサイトごとスクショでシェアするという文化ですが。割と今回の法案のままで通った場合、影響が出そうな気がします。何かの記事をスクショで保存し、それをSNSなんかで共有した場合。

 

記事をスクショする時点までは私的利用でセーフだと思いますけど、オープンなSNSに貼っ付けた時点で著作権侵害になりますから、それをうっかりダウンロードしちゃったり、再スクショとかしちゃったら、アウトー!なことになりかねません。

 

人数の少ないLINEグループ、家族内の共有くらいだったらセーフかなって思わなくもないですけどね。実際のさじ加減はまだわかりません。

 

ソシャゲのリーク画像

ソーシャルゲームのガチャなんかですけど、公式が発表する前になぜかリーク画像が出回ったりしますよね。あの画像を保存しちゃうって人はそこそこいるんじゃないかと思うんですが、あれなんか著作権侵害の筆頭とも言える存在ですよね。

 

なのでリーク画像を今日この時点では保存してもセーフですけど、新しい法案が通ったらアウトってなことになります。発表されてない画像なんだから、そりゃ違反画像ですよね。しらばっくれるなら「まだ発表されていない画像だとは知らなかった」と言いましょう。

 

ゲームのスクリーンショット

PS4とかの公式で載ってる機能および許可されてるゲームはOKのままでしょうけど。ソーシャルゲームスクリーンショットは、これはもうゲームの権利者次第って話になりますよね。

 

新しい法案になったらってことじゃなくて、実は現時点でそうなんですけど。本来は運営が明言すべき案件でしょうけど、そういうところ濁すんですよね。利用規約は正直、素人の一般人には日本語とは思えない文章が書いてありますからね。

 

ツイートのスクショのツイート

言質を取るつもりでツイートのスクショをツイートするってのは、Twitterでよくみる光景ですよね。これは著作権法のスクショの話の前に、Twitter規約違反なんですね。勝ちに行ってるつもりで負けかねないという行為なんです。

 

要はTwitterの提供する公式機能でしかツイートって使っちゃいけないので、リツイートか、引用リツイートか、ブログ等に埋め込む機能を使うしか選択肢はないんですよ。誰かのツイートをスクショして、それをツイートした時点で、あなたが違反者です。これもけっこう知らないのか、やってる人が多いですよね。

 

 というわけで今日はスクショ騒動について書きました。ダッシュで書いたので間違いとかあったら、あとでシレッと修正します! ではまた明日!

 

見出しだけでリアクションする癖は治しましょう。