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サブスク解禁していない邦楽アーティストさんたち

Zard Forever Best: 25th Anniversary by ZARD

Zard Forever Best: 25th Anniversary by ZARDAmazon

 

この記事は2019.2.1に初稿を公開しました。

2021.9.15 状況の変化に合わせて少し追記しました

 

日本の音楽市場っていまだにCDが強いじゃないですか。iTunes Storeが世界で唯一成功しなかったのが日本だって話もありますよね。日本ではダウンロードの売り上げがCDを超える前に、ストリーミングの売り上げがダウンロードを追い越してしまいました。

 

そんなわけで、ダウンロード配信をやっているところは、同時に並行してストリーミングなサブスクリプションサービスもやってたりします。ダウンロードだけでは数字がなかなか稼げませんからね。

 

(左がダウンロード、右がストリーミング、ひとつだけな所は名称で区分してない)

 

ダウンロード専業で頑張っているところは、今だとハイレゾ系くらいになっちゃっています。e-onkyoとか。OTOTOYとか。そして、ダウンロード専業で頑張ってきたmoraさん。

 

SONYグループは日本ではいち早く「Music Unlimited」というストリーミングサービスを始めました。しかし始めるのが時期尚早すぎ、本格的に市場が立ち上がる前に撤退することになったという悲しい過去があります。(2012年7月開始の2015年3月終了)

 

しかも名前は撤退後にAmazonが使っちゃう始末。他社が一斉にサービス開始して市場が本格的に立ち上がったのは2015年7月ですから、なんとも間の悪いことです。

 

2019春から再度ストリーミング事業を始める予定ですが、今のところはダウンロードのみで頑張っています。でも日本ではダウンロードは売れません。なんとかダウンロードで買って欲しいのか、こんな特集を組んでいました。

 

mora.jp

 

なんと、サブスク解禁していないアーティストをまとめてしまいました。サブスクで聴けない人たちならダウンロードで買ってくれるよね・・・? みたいな悲痛な叫びにも思えますが、逆にこの行動がサブスク解禁への圧力となる可能性もあります。

 

解禁してないということが消費者に視覚化され共有されていないと、まだまだCDでいけるでしょ?と未解禁の人の関係者たちが考えてしまう可能性があります。

 

ちなみにAppleの場合は、Apple Musicにも出してないと、iTunes Storeではランキング以外では表から見えないようにしちゃっています。検索しないと配信しているのに、見えないのです。

 

それだけサブスク解禁への圧は配信業界的にも大正義なのでしょう。消費者的にもCDもダウンロードもストリーミングも全部用意してもらって、選べた方がいいですよね。

 

配信事業者的にも、売れるか売れないか毎月の数字が読みにくいダウンロードよりも、有料会員数でその月の固定収入はすぐ計算できるサブスクだったら、やっぱサブスクの方がいいんじゃないかって思いますしね。

 

さて、2019年初頭段階でのサブスク解禁してないアーティストをのぞいてみると。

代表的なのを拾ってみるとこんな感じです。逆に言えば、このくらいしか、もう未解禁アーティストっていなくなってきてるんですよね。それだけサブスクで聴ける曲数ってのはこの3年半で増えたってことです。素晴らしい。

 

追記:2019.11.4

上記のリストにはないスピッツも全楽曲解禁してます

 

 

 

ついでに、2018年の第69回NHK紅白歌合戦出場歌手でサブスクの聴ける、聴けないをチェックしてみましょう。


聴けるアーティスト


聴けないアーティスト

昨年の紅白出場者を見ても、サブスクで聴ける人の方が割合が多くなっているのがわかると思います。日本でサブスクが本格的に始まって4年と少しですが、かなり増えました。最初の頃は本当になんもない状態だったんですよ・・・。


紅白に関係ないところで聴けないアーティストをザッとあげると、B'z、ZARD山口百恵(2020.5解禁される)、竹内まりやチャゲアス山口百恵モー娘。など。ビーイングとかハロプロが聞けないんですよね。 

逆に聴けるアーティストだと、ミスチルラルク安室奈美恵宇多田ヒカル、ゆず、小田和正、ドリカム、SPEED、中森明菜槇原敬之徳永英明今井美樹布袋寅泰コブクロ、ポルノ、平井堅、BUMP、UNISON、BEGINなど

 

 

ちなみに一般的に音楽業界でサブスクって言った時の定義ですけど、音楽配信の場合は、オンデマンド型のサービスを指すことが多いです。好きな曲を指定して聴けるサービスですね。

 

これとは違ってラジオ型とかプレイリスト型というサービスもあります。代表的なのはdヒッツですけど、これは曲指定して聴けないので、dヒッツだけで聴ける人はサブスク解禁とは言わないことが多いです。

 

 

話をmoraさんが作ったまとめ記事に戻します。

 

moraさんがこんなまとめを作った動機って、今この瞬間にダウンロードを売りたいからじゃなくて、まずサブスク未解禁のアーティストを世間に認知させたかったんじゃないでしょうか。

 

そして春から開始する、ロスレスハイレゾストリーミングサービスである、mora qualitasの開始時に、このアーティストさんたちを揃えて世間をびっくりさせると。

 

moraって独占好きなので、qualitasのスタート時に独占ばっかやりそうな気が個人的にはするんですよね。本当にmoraって独占先行が大好きなので。e-onkyoから彼の方が転職してから独占ばっかやってる気がしますよ。独占、あんまり好きじゃないんですけどね、私。

 

とりあえず春の開始を待ちましょう。

 

追記:

春も終わろうとする頃になって、やっと「秋に延期します」とmora qualitasさんが告知しました。ギリギリまで引っ張らないでもっと早く告知した方が潔いと思うんですが、早くも失敗の匂いがプンプンしてきて心配です。

 

そんな風に、mora qualitasさんがグズグズしている間に、ダークホースのAmazonロスレス&ハイレゾ聴き放題なAmazon Music HDを2019年9月に開始してしまいました。発表&即スタートという圧倒的なスピード感!

 

日本人は発表と開始する時期を空けすぎです。どう考えても即スタートした方が勢いで加入するし、最高に盛り上がります!

 

聴くことができる曲のカタログも圧縮音源なAmazon Music Unlimitedの半分くらいはロスレス以上で提供されている感じで、大変に素晴らしい状況でした。

 

 

正直、スタート前にこんなものを見せられてmoraサイドは絶望しているんじゃないかと心配しています。頑張れ、日本の意地を見せてくれ、mora qualitas!!

 

さらに追記:

2019年10月24日、ようやく先行体験を始めたmora qualitasさんをさっそく試してみました! きっとAmazonが先に始めなければもう半年くらい延期したんだろうなぁっていうレベルのクオリティでした。開発を海外に丸投げしている模様なので、そもそも日本品質じゃないんですよね。すごく残念。でも音だけはいいです。音だけはいいだけに惜しいんですよ。

 

このブログはmora qualitasを応援しています