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Google+が終わるという話 サークル編

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GoogleSNSであるGoogle+が来年の夏くらいで終わるらしい。もともと利用者は少ないSNSだったので、よくも今まで続いていたものだと思う。始まったのは2011年の6月か7月くらいで最初は招待制でスタートして、9月くらいに一般公開が始まったと記憶している。

 

www.itmedia.co.jp

 

私は一般公開されてから利用しているので、なんだかんだで7年間も使ってたわけだ。これだけ長く使っていると無くなってしまうのは悲しい・・・わけもなく、やっと無くなってくれるのかと、せいせいしてる。嬉しいくらいだ。

 

Google+の最大の特徴は「サークル」システムだった。これはTwitterでいえばフォローとリストを合体させたようなものだろうか。まぁフォローなんだけど。アニメとか、野球とか、まぁそういった自分にだけ見えるサークルをあらかじめ作っておいて、フォローしたい相手を、それらサークルに分類して入れていく。

 

このサークルを使って、投稿、Google+ではポストと呼称しているのだが、ポストする時に、そのポストが見える対象をサークルで指定することができる。だから野球の話題であれば、野球サークルに入れた人間しか見えないようにすることができるのである。

 

Twitterだと、まぁ鍵垢を考慮しなければ、基本的に全世界に全公開というのが基本であるのに対して、Google+はポストごとにきめ細やかに公開範囲を指定していくことができるわけだ。実にGoogleっぽい機能である。

 

このサークル指定をしたポストを「限定公開」という。対して、特に公開範囲を指定しない「一般公開」というのもあった。一般公開ポストは全世界から見える。

 

Google+を気に入って利用していた人々は限定公開を好んで使っていたように思う。そしてこの限定公開こそがGoogle+を死に追いやった根本的な原因であると私は7年間の観察を通じて思うのだ。

 

要はTwitterに例えると、ほとんどの人間が鍵垢みたいな状態になっているので、Google+を始めてみようと思っても、そもそも誰も見えないから、何をどうしていいのかわからないのだ。そしてみんな限定公開しかしないので、ネタの拡散性も乏しく、非常に閉じたコミュニティになってしまっていた。

 

そして公開範囲を細かく指定できるが故の人為的ミスの発生である。見せるつもりのなかった人間に見せてしまったり、なんか盛り上がっているっぽい話題が自分には見えたり見えなかったりしちゃったり。

 

とあるポストが人によって見える見えないなんて環境にしたらさ、そりゃ見えないところで悪口言ってるんじゃないかっていう疑心暗鬼を生みまくりますよ。日本人の陰湿さをなめてるね、Googleは。

 

もっともなぜこんなにも限定公開が主流になってしまったかと言えば、原因はGoogleにもあったりする。初期のGoogle+は実名制だったのである。変な名前にしているとそれだけでBANされたりしていた。BANされると他のGoogleサービスも巻き込んで使えなくなるのである。アホとしか言いようがない。

 

オープンとクローズドを同時に使える環境というのは柔軟な対応ができる一方で、それを扱う人間側にもそれなりの管理能力が必要となる。しかし悲しい哉、人類はその域にまだ達していなかったのである。続く。

 

Googleって本当に一般人を相手にするのが下手