NHK「チコちゃんに叱られる!」を観た。バ美肉だった!?
やや遅くなりましたが実家に集まれというので気が進まないまでも顔を出さないのも親不孝だろうということで仕方なく参上つかまつってきたのです。まぁ、それなりの食事にありつけるのでありがたいことではあるのですが。
そこで流れていたテレビがNHKの「チコちゃんに叱られる!」です。
なんの予備知識もなく観たので、最初は着ぐるみがやってるんだと思ったんですよね。でもよく見ると、着ぐるみであんな表情のチェンジができるはずがない。あぁ、これ身体だけ着ぐるみで、顔はCGで被せてるのか。気づくまで数分かかっちゃいました。いやぁCGの質感、まるでそこにあるみたいですごいですね。
で、声はわかりやすいボイチェン。ここら辺で番組について調べてみると、木村祐一が声を担当している。チコちゃんは5歳女児設定。
CGの5歳女児キャラにおっさんがボイチェンで声を当てる。これってバ美肉じゃねーかと。
次にいつから放送していたのかを調べてみると。なんと2017年3月の時点で単発でパイロット版を放送している。これは早い。VTuber的に考えてみても早い。バ美肉なんて微塵も存在してなかった時期ではないでしょうか。すごい。
いやいやテレビの底力というか、企画力そのものってのは捨てたものじゃないなと感心してしまったわけですよ。クッソつまらない企画も多いですけど、その中から輝くものが出てくる選手層の厚さみたいなものがやっぱりあるんですよね。
で、チコちゃんはバ美肉的要素だから取り上げたんじゃないんです。単純に番組の出来が良かったんですよ。すごく面白かった。正月に集まったいろんな年齢層の人間が等しく楽しめる番組だったんですよ。
これを成せるのもチコちゃんの造形でしょう。CGキャラクターでも、あれをキズナアイやミライアカリに置き換えると、私の両親世代はもう観ないと思うんです。SDな感じでデザインされているからこそ、マスコット的になんの嫌悪もなく違和感すらなく、受け入れられているんではないかと。
その辺の計算高さと実行力もテレビだよなーと。VTuberに足りてない部分というか。VTuberはターゲット層を絞りすぎというか。まぁ初期に受け入れられるためには、ある程度に層を絞った方がいいんだけれども、そこにフォーカスしすぎると、のちにターゲット広げようとした時に足かせになっちゃうんですよね。
VTuberにも雑学系ネタってありますけど、チコちゃんみたいに取材に行ってその過程の映像も面白おかしくするみたいなのを魅せられると、なんともネット側は手抜き感というか、コスト感というか、少人数の限界を感じるというか。
YouTubeのとにかく量を出していくほうが有利みたいなレギュレーションだと、粗製乱造みたいな作品ばっかり出てきちゃいますよね。そろそろ、なんか考えていかないと、技術のもつ可能性は色褪せないまでもVtuber文化は意外と早々にリタイアしかねない。もしかしたらテレビ側に食われて、フォーマットだけ使われるようになるのかもしれません。
テレビってまだまだすごいなって思った2019年のお正月でした。
チコっと冒険 First: Eternal Five CHICO チコちゃんに叱られる! ビジュアルファンブック
- 作者: CHICO
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2018/12/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る