ほどほどに、ほぼほぼ

「ほどほぼ」って呼んでね。なんとか毎日更新中

MP3とCDとハイレゾとめぐりめぐって

ハイレゾオーディオビギナーズ 学研ムック

ハイレゾオーディオビギナーズ 学研ムックKindle

 

気がつけば、1月ももう下旬に入って終わろうかという勢いですね。時の流れの早さが身にしみます。寒さも身に染みますね。まぁ今年の冬はそんなに寒くない気もしますが。

 

さて、昨日くらいにこんな記事を見かけました。

gigazine.net

 

研究論文って言ってもピンキリだよなぁと思うしかないのですが。ところでピンキリって「ピンからキリまで」の略ですけど、どっちがピンでどっちがキリなのか分かりますか?

 

とりあえず圧縮音源にすると音源から感情が失せていくとなると、我が国は大変です。基本的にデジタル放送の音声は圧縮音声を使っているからです。なるほど、テレビが面白くないと言われるようになったのは、これが原因だったのかもしれませんね。音声が圧縮されていたからです! 今すぐロスレス配信にしましょう(4K8Kには一応は規格として用意されてるのです)

 

さて皆さんは音楽を聴くとき、日常的にはどの形式を使っているでしょうか? MP3? AAC? CD? CDのロスレス? ハイレゾ? 皆それぞれでいいと思うわけですけど、皆が妙なこだわりを持ってたりもしますよね、宗教みたいな感じで。

 

MP3にしろ、AACにしろ、圧縮音源って、ふつうに考えてすごいと思うんですよ。間違いなく非圧縮から少し落ちるにしても、ほとんどの人の耳を満足させるクオリティを維持して、あれだけのサイズダウンができるわけですから。

 

私はですね、圧縮したところで、情報は失われても、音楽は失われていないと考えています。だから圧縮音源は聴けたもんじゃないとか公言しているハイレゾおじさんを見ると、こいつバカじゃねーかと画面の前で悪態を吐くことにしています。

 

でもね、私も昔は圧縮音源は聴けたもんじゃない病に侵されたことがあるんですよ。ちょっとだけ高価なオーディオ機器を揃えるようになった頃でしょうか。

 

圧縮音源は圧縮されているから音が悪い。ならば、圧縮されていないCDは音が悪いはずがない。売り物の中では最上級のはず。

 

こんな論理が頭の中に渦巻いていたんですね。でもね、CDを買って、少しお高い機器で聴いてみると、なんか違うんですよ。すっげーって思えないんですよ。むしろ、あれどこか壊れてるのかなって感じだったんですよ。

 

まぁつまりは非圧縮だろうと、ウンコを非圧縮してもウンコってことなんですよね。圧縮、非圧縮という部分は本質的なクオリティの面において、二の次であるということです。そもそもの録音での音作りの方が重要なわけです。

 

でもCDって、音圧競争とか音圧戦争とかいう奴のせいで、ひどいものも多いじゃないですか。曲の初めから終わりまで収録される音量がMAXなんですよ。むしろ少しはみ出して割れるまである。

 

なんでこんなことしてるかといえば、人間の耳というか脳ってバカなので、全く同じ音質でも音がでかい方を「音が良い」って判断するんですよ。バカだから。なので、ちょっとでもでかく聴こえるように作り始めたんです、作る方もバカだな。

 

写真で例えたら、派手に見えるように彩度をギトギトにして破綻してるくらいになっちゃった奴ですよ。プリクラで目が宇宙人になってるくらいデカくした奴ですよ。

 

まぁそんな作品ばかり供給されてくると、もう音質面を理由にCDを買う理由もなくなるわなーって感じになりますよね。絶望しちゃいますよ。そんな流れで2014年秋くらいに登場したハイレゾ。期待しちゃいますよね。

 

でもねぇ、やっぱなんか微妙だったんですよね。もちろん、これはすごい、素晴らしい。絶頂しちゃうっていうハイレゾもありましたよ。でもねぇ、なんか価格ほどの感動が得られない作品が多いんですよね。CDからコンバートしただけで数字だけハイレゾのインチキ商品もありましたし。画像拡大してるだけ状態ですよ、なめてんのか。

 

もともと聴覚って、さっき言ったようにデカいだけで良いって感じるくらいバカな器官じゃないですか。視覚を使う映像と違って、解像度が上がってもパッと分からんのですよね、聴覚って。これはもう人間の耳と脳の敗北ですよ。そこまで優秀な生物ではなかったってことでしょうね、すごく残念。

 

まぁ何十年とハイレゾなフォーマットで録音しても、最終的にはCDフォーマットに落とし込む流れを続けていたわけで、作る側がそこにしか最適化されてないのかなと。最終的にハイレゾで出す方法のノウハウが録音だけでなく、音楽的なアレンジ面でも蓄積されれば、今よりももっと良いハイレゾ音源が出てくるに違いないと期待しておきます。

 

そんなわけで、別に圧縮音源でも音楽は楽しいじゃないかって一回りして戻ってきた頃に聴き放題なサブスクが出てきたわけですよ。やっぱたくさん聴けるのは嬉しいですよね。最高です。圧縮音源、ぜんぜんOKでしょ!

 

そして春のロスレスハイレゾストリーミングのmora qualitasでまた言うことが変わるに違いないのだった・・・。

 

ハイレゾおじさんは頭おかしい人が多いです